Solo Exhibition

“Composition”

at Gallery Conceal

2022/2/21(月)〜2/27(日)

11:00-20:00

東京都渋谷区道玄坂1丁目11−4 第1富士商事ビル 4F

​Composition

視覚の中の焦点以外のぼやけた部分を周辺視野というらしい。

周辺視野のない視界は狭い。同時に眼前に展開される「世界」も想像以上に狭いものになるだろう。

 

絵画の展示においては通常、視野を集中させるために作品同士に一定の距離を取る。一つの作品を経て、次の作品に出会う。

作品数の縮減は、一点の作品に意識を集中させることの他、いかにも高尚な雰囲気も作りやすい。実際にそれでこそ生まれる空間の緊迫感やミニマリズム的な意味での美しさはある。

 

今作《Composition》では複数の絵画同士を極近くに配置し、

(一つの作品と見立てながら)「周辺視野」をもって物理的に関わりを持たせた。それにより、一点の作品に向き合っているときにも、周辺視野に他の作品がちらつき、目移りする。

一つの作品と向き合いながら、ぼやけた情報も受け取り続ける。「ながら」のように二つ以上の目的に向かう。

 

音楽やラジオなど音声を聴き「ながら」絵を描くことが多いが、例えばその日はyoutubeで海外の有名美術館遊覧の動画の音声をBGMにしていた。

「ある」はずの映像は閉じて、声や足音といった現実的な情報を音声として受け取ることで観覧客の見ているものをぼんやりと想像させる。

自分が見ているものとは違う(焦点の合っていない)視点が一つ出来上がることになる。

 

これをヒントに、「ながら」によって集中力を分散させることに違いはないが、その分、焦点ではないぼやけたもう一つの視点を使ってより全体像の把握を促すことができるのではと考えた。

「二つ以上」あることで初めて構成が必要となり、その構成によって空間をより一つとして捉えられればということからタイトルは構成を意味するCompositionとした。